本日から、シリーズものでワーク・ライフ・バランス(以下WLB)を全12回で
お話しさせていただき、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

近年、よく耳にする言葉で、何か分かったような、分からないような感じがしませんか?

日本は他の国と比べ労働時間が長いと言われ、仕事のために私生活を犠牲にする
傾向が大きく、今もそうですが、
「ニッポンジンハ ハタラクコトガ スキネ〜」
と外国人から揶揄されたものです。

昔は「皆が生きていくために必死」で、仕事に打ち込むことが美徳とされ、
高度経済成長の原動力となり、世のお父さんは仕事をしてお金を持って帰ることが
仕事でした。

それでは最近はどうでしょうか?

実は昔も長時間労働はありました。

ここ数年、長時間労働が問題視され、精神疾患や過労死、自殺者数が増加した背景
として挙げられることが多いのですが、果たしてそれが主たる要因なのでしょうか?

私は、国が豊かになるにつれ、働く人は他人と比べることで豊かさを実感するようになり、
「豊かな生活を送るためにはどうすればいいのか?」
あるいは自己中心的に
「好きなことをして暮らしていきたい!」
などと考える人が増え、その他複合的な要因によって、精神疾患から引き起こされる
様々な問題が出てきていると思います。


国は、仕事と生活のアンバランスが原因で出てくる多くの悲劇を抑えるために、
「ワーク・ライフ・バランス憲章」
というものを作りました。
その中身は、少子化対策・女性社員・高齢者・非正規社員の活用を通じて、
バランスよく「仕事の充実」と「それ以外の生活の充実」が図れるよう、
企業・労働者・国や自治体の3者が協力をしましょうとされています。


現在の企業経営は非常に厳しいものであり、取引先や消費者から、以前とは
比べ物にならないほど仕事の質に対する要求度が高まっており、品質競争が
激化する中で優秀な人材を確保することは、企業の命題と言えるでしょう。

しかしながら働く側は、若年層を中心に“自分らしさ”を求めて、法令遵守を
している会社、人間関係が良さそうな社風など、働きやすい会社に転職・就職する
という流れが出てきており、WLBの重要度は増してきています。


企業にとってのWLBは、言い換えれば、
「優秀な人材の確保及び定着」
WLBをしっかりと考えて取り組むことができれば、企業として一歩先を行く経営が
できることにつながります。

WLB実現のために、企業として一体どのようなことをすれば良いのか、
人事労務の側面から検証し、短い間ですが一緒に考えていきましょう。