毎年8月は、会社からの労災事故の連絡が他の月に比べて多い傾向があります。
特に、高温多湿な環境での作業においては、暑さで集中力が低下することで
事故につながったり、熱中症による搬送が極端に増える時期でもあります。


今年は、昨年から続く全国的な節電の影響もあり、熱中症で死亡したり
重症となる方の人数が昨年より、増加傾向にあります。


従業員が熱中症で倒れたり、万が一亡くなった場合、会社として大変な
損失であるばかりではなく、労働者に対する安全配慮義務を怠っていたと
判断される可能性もあり、最悪の場合には、遺族から損害賠償を請求される
ことも否定できません。


今年は、厚生労働省より、昨年以上に様々な対策や、予防法を記した
リーフレットなどが配布されています。


例えば、製造業の作業管理において、 「休憩時間をこまめに設けて
連続作業時間を短縮するほか、WBGT値が最も高くなり、熱中症の発症が
多くなり始める午後2時から4時前後に長目の休憩時間を設ける等、
作業者が高温多湿環境から受ける負担を軽減すること。」などといった
具体的な予防策が掲載されています。


このWBGTとは、 簡単にいうと高温多湿な環境による熱ストレスを示す値で、
その値が高くなるほど熱中症の発症する危険度も高まることとなります。


http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/dl/h0616-1b.pdf


具体的な予防策、救急措置について下記のとおりです。是非ご参考ください。


【予防策】
基本的な対策としては以下のようなことに注意が必要です。

@ 日除けや風通しを良くするための設備の設置作業中は定期的に散水する。
A 涼しい場所に休憩場所を用意する。 
B 水分や塩分の補給に注意をし、身体を冷やすための冷たいおしぼりなどの用意をする。
C 十分な休憩時間を確保し、無理のない作業スケジュールに留意する。
D 作業服は通気性の良いものにする。
E 定期的に巡視などを行い、従業員の健康状態を把握に努める。


【救急措置】
実際に熱中症が発生してしまった際には、以下の措置を行った上で、
速やかに病院に搬送し手当を受ける必要があります。

@ 涼しい場所に横たえ安静にする。(その際誰かが付き添うこと。)
A 水、スポーツドリンクなどの水分補給。
B 作業着を脱がし、冷水をかけながら扇風機の風を当てるなどして、体温を低下させる。


熱中症というと屋外での作業を想定することが多いですが、実際には
屋内での作業、例えば工場内や倉庫内での作業などで発症する例も多く、
これからますますその危険が高まる時季となります。
従業員への安全衛生教育の一環として、熱中症対策にはご注意ください。




【9月中にやっておくべき事務処理】

● 7月決算法人の確定申告・翌年1月決算法人の中間申告(30日までに)
● 10月・翌年1月・4月決算法人の消費税中間申告