シリーズ第2回目を迎えました。

今回は「リーダーの資質」について考えていきます。


中国のある思想家が、人物は3つの等級に分類されるとしたうえで、
以下のように論じています。

深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは、其れ第一等の資質なり
磊落豪雄(らいらくごうゆう)なるは、其れ第二等の資質なり
聡明才弁(そうめいさいべん)なるは、其れ第三等の資質なり


組織のリーダーとして一番重要な資質とは、常に深く物事を考える、
重厚な性格を持っていることであり、かつ私利私欲を抑えた公平無私な
人格者であることです。


そして、太っ腹で細かいことを気にしない性格は第二等の資質。


そして、才覚豊かで弁の立つ人物は第三等、つまり最下位の資質に過ぎない
という意味です。


いくら頭が切れて弁舌が優れていようと、そういう才覚だけの人間が
リーダーとなった組織は早々と滅びてしまうということです。

常に相手を思い、過ちに気が付いたらすぐに改める人物にならなければなりません。


そもそもプロとして、自分が目指すべきバッティングは何か、与えられた
ポジションでどう自分の役目を認識するか、そして野球というものをどう考えるか・・・。

チーム状態がいい時はそんなこと改めて口にしなくても選手は自主的に
考えるものです。


問題はチーム状態が悪くなったときです。


チームを率いる者は、そんなときほど、どこが悪いのかを冷静に分析して
改めるべき点を改めることに全力を尽くさなければなりません。


ペナントレースを戦うにあたって、監督は大きな方針を立ててシーズンに
臨んでいきます。


チームの得点力はどれくらいか、現有選手の勝ち星はどれくらいか、
それをどう効果的に勝利に結び付けていけば優勝を狙えるか。


野村監督はこれらを徹底的に考え抜いてシーズンを迎えるのを
常にしていました。


これは企業経営においても通じる部分があります。


あらかじめ予算を立て、売り上げ目標を設定し、それをクリアするための
あらゆる手段を考え、また、そのため人員を確保し、それらを適材適所に
配置して最大限の効果を上げさせる。

リーダーは常に先を見据えて行動しなければならず、そのためには
あらゆる嗅覚に優れている必要があります。

世の流れを掴む嗅覚、人材を発掘する嗅覚、長所・短所を見極める嗅覚、
これらを駆使して企業の発展のために尽力しなければなりません。


ですが、現実はその通りにいくものではありません。


成功への過程の中で、必ず軌道修正しないといけない場面が出てきます。

その時にリーダーは「改めるべき」ことに気付き、「過ち」を素直に認めて
とりつくろったりせずに自ら改めることが必要です。


リーダーは自信を持ちながらも過剰にはならず謙虚であること、
そして常に広い視野を持って行動することが求められます。



 【今日の野村監督の言葉】

『組織の上に立つ者はどっしりと構えて物事に動じない人物でなければ
 ならない。才覚だけの人間がリーダーとなった組織は早晩滅びる。』