これまで子育て支援を制度化し、運用する側の視点から、
制度設計や規程、運用方法、助成金についてお話をしてまいりました。

今回は少し視点を変えてお話ししたいと思います。


子育てをしながら仕事を続けることの【目的】を想像してみてください。

【生活のため】
【自己実現・スキルアップのため】
【好きな仕事を続けるため】
【社会との繋がりを維持するため】・・・

【目的】を挙げてみて、気づくことは子育てとはほとんど関係なく、
仕事をする【目的】と同じであることにお気づきかと思います。


ただ、子育てと仕事とを両立するには
これまでの仕事に対する本人の思いの他、家庭環境・職場環境など
いろいろな要因が作用しながら、
最終的に仕事を続けることを選択するのです。

でも現実は、子育てと仕事を両立することは常に【迷い】との連続です。

【仕事の為に子供を犠牲にしていないか?】
【子供の為に同僚に迷惑をかけていないか?】
【両立なんて、そもそも無理なのではないか?】・・・


子育て中の社員を抱える会社の社長様や人事担当者様からは、
「子供が病気だとか園の行事とかで休みがちで困るんだよね」
という嘆きを聞くことがあります。

しかし、考えてみてください。
急な出来事で社員が早退・休むケースというのは
なにも子育て中の社員だけではないはずです。

では、なぜ困るという状況になるのでしょうか?

それは急な欠員を補い合うだけの体制が
整っていないからではないでしょうか。

こういった状況のなかで子育て支援制度の整備だけ推し進めても
権利だけが独り歩きし、
子育て社員も【迷い】から【開き直り】に変貌してしまいます。


社員の誰もが【目的】を達成し、意欲・満足度の向上させるためにも
まずは急な欠員を補い合うだけの体制づくり、
そのための日頃の業務の見直しから
是非始めてみてください。


今シリーズはこれで終了となります。

しかし、私の子育てはまだまだこれからもしばらく続きます。
子育ては今の時期だけ、という気持ちも大切にしながら、
現状に満足せず、さらなる高みに向けて
日々仕事に取り組みたいと考えています。

今シリーズを機に、ひとつでも多くの会社で
生き生きと仕事に取り組める環境が整う事を願っております。