煙台市という中国山東半島の都市で、本シリーズの最終回原稿を書いています。

いま50階建てホテルの窓からは、眼下に建設中の超高層マンション群が広がり、
広大な敷地を有する大学、近代的な構造の競技場も見えます。

日中ゴミが一つもない幹線道路でベンツやアウディなどの高級外車が行き交う
光景を見ながら近隣都市へ移動していた時のこと、「あれは、億ション」、
「あっちは7千万です」、「あのビルのオーナーはホテルを13も経営している」等々、
嬉しそうに現地中国人の方が話していたのを思い返しています。

日本人口の約10倍、世界人口の5分の1におよぶ13億人もいる中国を表現するとき、
「都市部と農村部の格差が広まり・・・」というコメントは恐らく間違いであって、
現在の状況を一言で表現する言葉が見当たらないことに改めて気付きます。
こんなスケールの大きい中国という国も含めて、世界中のあらゆる国々の人々は
これからも「ビジネス」や「仕事」、「お金」のある場所を探し続け
「労働力移動」のスピードを、ときに加速や減速を繰り返しながら前進し続ける
ことは、恐らく間違いないでしょう。

労働力移動のもたらす効果として、外国人労働者の方と簡単に接することが
できる時代です。
これからもお互いの国の文化や習慣を理解しようとする姿勢が大切となり、
勘違いや言葉の壁から生じるトラブル、こうあるべき論を相手に過剰に期待
し続けることなく、「異文化共生」という考え方のもとでビジネスギャップを
解消するノウハウを学ぶチャンスの時代だと思います。

諸外国とのビジネスギャップは当然あるものだ、という前提のもと、それと
上手につきあう方法を本で読んだり経験者から話を聞いたり、そして実践する
ことで、知識が経験となり、更に応用がきいてどんな国々とも国籍を問わず
ビジネスチャンスが生まれることになると信じています。

今日まで3日間連続、商談の合間や終了後に昼夜を問わず「乾杯」をしていました。

円卓を囲んで食事を楽しみながら、冗談を言いつつお互いに打ち解けて、
次々に祝杯を交わし続ける中国式の歓迎はさすがに体力を使いますが、
中国においては、自分たちも楽しみながら客人をもてなしつつ情報交換をしたり
交友関係を構築する素晴らしい「文化」です。

そんな素晴らしい文化が経験できるから、多少の心労はお酒とともに
飲み込むことができ、再訪問のときのビジネスギャップを楽しみにして、
いったん「再見」でお別れして、明日帰国の途につきます。