今回は労働契約についてお話したいと思います。
普通の企業であれば、企業が求人募集をして労働者がそれに応募して
選考に受かった者が採用決定になるという流れになると思います。
そして労働契約が結ばれます。

この労働契約という言葉ですが、みなさんが同じ様な意味で使われている
雇用契約という言葉とは少し違いがある事はご存知ですか?

雇用契約とは、民法において「当事者の一方が相手方に対し、労働を提供することを
約束し、相手方がこれに対して報酬を与える約束をする」となっています。
契約自由であり「合意」という事が要件になっています。
簡単に言うと、労使双方を対等に扱う事によって契約のルールが成り立っています。
 
一方、労働契約とはどういったものでしょうか?
労働契約とは、事業に使用される労働者が、使用者に労働を提供する事を約束し、
使用者は労働者に提供された労働に対し賃金を支払う契約です。
もう少しかみ砕いて言いますと、
・業務の内容について具体的な指示があるのか?
・勤務する場所や時間を指定されているか?
・その企業に対して専属制が強く出ているか?(社会保険の加入・源泉の徴収等)
などを決めるという事です。いわゆる使用従属関係を意味しています。
使用者の指揮命令のもとに労務を提供し、その対価で賃金が支払われる事です。

雇用契約では、当事者が対等の立場である事を前提に規定されていますが、
実際に労働を提供する場合は当然労働者より使用者の方が立場が強くなります。
そこで、労働者の立場を引き上げる為に労働基準法で各種規制が行われています。
これが労働契約です。弱者である労働者を保護する為、
特別に法規制(労働基準法等)を設けているのです。

具体的な話で言えば、「時給が10円という低賃金労働」はあり得ないですし、
風邪で休んでも賃金が貰える「有給休暇制度」などがそうです。

知らずの内に法律のおかげで労働者は守られている訳です。
大きく違うという訳ではありませんが、法律をキチンと知っておく、
という意味では大事な事です。
今は労働契約法も施行されています。
疑問点等ありましたら是非ご相談ください。