企業にとってのワーク・ライフ・バランス(以下、WLB)、前回は経営者の皆様へ

「発想の転換が必要」で、真の目的は
「社員のやる気を引き出すこと」

とお話させていただきました。

具体的にどのようなメリットを会社にもたらすのでしょうか。


【1】離職率の低下

離職率の低下は、会社の採用に関するコストを下げることになります。
社員が辞めてしまうと、その補充には30万〜100万円はかかると言われています。

自社の採用に関係するコストはどれくらいかご存知でしょうか?
広告費はもちろんのこと、採用時の面接に費やす人件費、採用後の教育期間、
定着してから実績が挙がるまでの期間、これらを含め、離職者が多ければ多いほど、
会社の負担は大きくなりますよね。

定着率の良い会社ほど、この不況下での経営は底堅いものとなっています。


【2】社員のモチベーション(やる気)の向上

前回お話しました関連ですが、社員の生活に会社が理解を示し、柔軟な働き方を
することができれば、目標を作ってメリハリをつけて働くことで、社員はやる気を
引き起こします。

今の若い世代は、企業選びをする際には収入面でもそうですが、

「仕事以外で自由になる時間」

を重視して求める傾向があります。

また、最近では共働きが当たり前のようになり、育児を夫婦で頑張る世帯が
増加しています。
この世代が将来の企業を引っ張る世代でありますが、OJTを通して教育投資を
してきた人が辞めてしまうのは、企業にとって非常に大きなロスとなります。

やる気を保つことで、教育してきた人材を引きとめ、また他社で訓練されてきた
優秀な人材を惹きつけることができれば、大きなアドバンテージとなるでしょう。


【3】労務コストの削減

離職率の低下と密接に関ってきますが、定着率が高ければ、慣れた人材が業務を
進めることによって、残業代を削減することもできます。
一口に残業代を削減することができるといってもピンとこないかもしれません。

具体的に、社員数20名で、1人平均1日30分の時間外労働を削減できたとします。
1ヶ月21日稼働とすると約210時間分の時間外コストを削減できることになります。

時間単価の平均が 1,500円/人 だとすれば、1ヶ月315,000円、
年間で378万円の削減につながります。


法令順守(コンプライアンス)重視の時代になっていることも考えれば、
WLBを取り入れることでコストが下がれば、効果は大きいと言えるでしょう。


次回、WLBのメリット〜その2〜 へ続きます。