「長時間労働」「成果主義」「配置転換」「気付き」・・・

会社経営を強固なものにするための制度が間違った方向に進んでしまい、
結果「心の病」を発症させたり「発症予備軍」となってしまうという話をしてきました。

会社は「社員のため」「売上・利益を出すため」に多種多様な制度を構築し
社員を奮い立たせようとしますが、
それが結果的に心の病を発症させることに意外と気付かれていません。

そこが問題なのです。なぜ気付かないのか?



それは、会社が作った制度が「会社のため」になってしまい「社員のため」では
ないからです。

最終的なゴールは会社のためで間違いないでしょうが、
その過程においては社員のためでないと、作りっぱなしになり運用ができません。


よくありがちなものが、人事評価制度です。

高いお金を出して作った会社、もっと言えば作成に携わった方々は満足しても
それが社員に伝わらなければ意味がありません。
意味がないだけならまだしも、高いお金を捨てることと変わりありません。


これらを引き金に心の病を引き起こしたら…

余計に手間も時間もお金もかかります。


何度も触れましたが、心の病は事後対策ではなく未然予防が一番です。

未然予防のキーワードの一つが「社員のため」です。


会社を動かすのは社員一人一人の力です。
社員一人一人が気持ちよく業務を遂行してくれれば、会社の業績も上がります。



経営者や役員、管理職の皆さんは社員の行動を見れていますか?
見た・聞いた・感じたことを社員に伝えていますか?

それらが出来ずして、会社の想い(制度構築の意味等)が伝わるわけありません。


心の病は肉体的なものではなく精神的なものです。
労使間の精神的な繋がりが希薄であれば、心の病を引き起こすリスクは
潜んでいます。
心の病気だからこそ、精神的な繋がりが大事になるわけです。

メンタルヘルスを考える上で最も大事なことは、
制度構築よりも労使間の繋がりがすべてと言っても過言ではありません。



メンタルヘルスという言葉が広く浸透し、詳しくわからないまでも
その言葉くらいは耳にしたことがあるという方が大半ではないでしょうか。

ここでの内容が皆様のお役に立てば幸いです。
全12回、お付き合いいただきありがとうございました。