キングカズこと三浦知良選手が先日のチャリティーマッチで決めたゴールは
実に感動的でした。

試合前の宣言通りのカズダンスにも魅了されましたが、
何よりも有言実行した三浦知良選手の凄さに、ただただ驚かされました。


プロサッカー界、特に海外では高額な移籍金も1つの特徴ですが、
下部組織の育成の在り方も1つの特徴です。

優秀な選手を引き抜くか自前で育てるか、
これは会社経営で言うところの「採用」と合致します。



欧州サッカーではあまりに高額な移籍金で優秀な選手が他チームに移籍する
ことも少なくありません。

会社経営で言うところのヘッドハンティングです。

「今の会社よりもこれだけ多く給与を出すからうちで働かないか?」

これも立派な採用ツールの1つなので否定もしません。

ですが、前職では能力を十分に発揮できていても自社では能力を発揮できない、
結果的に高い給与だけ支払って何も成果を残せずあっさり退職・・・
といったことも少なくありません。

なぜなら、同じ仕事内容であっても会社が違えばやり方も異なるわけですし、
まわりのプレーヤー=社員も異なるわけですから、能力を発揮するまでには
必ず時間がかかります。

高額な移籍金で加入しても結果を残せない選手がいるのと同じことです。


即戦力という言葉がありますが、入社してすぐに戦力となるなんて到底有り得ません。
逆に、入社してすぐに戦力となれるような会社の体質を疑ってしまいます。



移籍金という金額勝負では同じ土俵にすら立てないチームもありますが、
こういったチームで目を見張るのは「下部組織」で若い芽を育てあげることです。

会社経営で言うところの新卒採用、未経験者の中途採用がこれにあたるでしょう。
短期的な結果ではなく、中・長期的に結果を残してくれればいいという考え方です。

「目先の100円を拾うがために、その先にある100万円を見逃してしまう」


会社の思惑通り、中・長期的に育っていき結果を残してくれたならば万々歳ですが、
まったく育たないこともあれば、育っている過程で他社に転職されるということも
有り得ます。


「自分はもっと大きな会社で働きたい」「他社の方が評価してくれるはずだ」

人間とは欲深いものですので、ほんの少しでも会社に不満を持ってしまうと
こういうことを考えてしまうものです。


人間は欲深いと言いましたが、恩を忘れないものでもあります。


他チームの方が評価をしてくれるし高い報酬を提示してくれているが、
自分はこのチームで育ったので出ていく気にはなれない。

こういったことを理由に移籍しない優秀な選手がいるのも事実です。


会社に置き換えると、これは給与以外の福利厚生や労働条件に該当します。

給与にやる気を見出す人もいれば、その仕事内容にやる気を見出す人もいるでしょう。
仕事はきついけれどもまわりの人が協力してくれるから恩返ししたいと思う人も
いれば、会社としては当たり前のことと思うような休暇制度に魅力を感じたり−。

社員がどこにやる気を見出すか、これは人それぞれです。

プロサッカーを例に出しましたが、移籍=退職するのは評価や給与という理由は
建前であって、それ以外の理由=本音があるものです。


優秀な人材の流出を防ぐ・定着率を高める近道は、社員の声に耳を傾けることにあります。